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起業の道のり

自己分析&決断 編

2018年9月。大学3年生の秋。

「学生起業をしよう!」
  
そう決めた瞬間から、今日までの2年間、
ぼくはずっと戦い続けてきた。
  
自分との戦い、不安との戦い、常識との戦い、批判との戦い、仲間を集めた責任との戦い、資金不足との戦い、知識不足との戦い、、、。
    
「お前にはどうせ無理だ!」「やめた方がいい!」そんな周囲の声と闘ってきた。それでも、
  
なぜ、ぼくが起業を志したのか?
なぜ、周りの人に反対されても、
諦めずに戦い続けることができたのか?
  
学生時代の自己分析と、起業に至るまでの思考を振り返りながら、書いてみようと思う。

【第1章】起業が思い浮かんだキッカケ

起業という選択肢を知るキッカケは、
たくさんの経営者との出会いだった。
  
僕にとって最も身近な経営者は父だ。
  
兵庫県西宮市で建設会社を経営する父は、太陽光発電の事業に、老人ホームの事業と、複数の事業を同時に展開している。僕は学生時代から、父を尊敬していて、父の背中を追いかけていた。
  
とはいえ、中学・高校時代は、部活と勉強をそれなりに頑張る、至って平凡で、普通の学生生活。
  
起業なんて、想像すら出来なかった。
  
転機が訪れたのは、関西学院大学の神戸三田キャンパスに入学してからのこと。
  
私が学生時代に設立&運営していた、地域プロジェクトは、三田市内の事業者や経営者、行政機関と連携しながら進めることが多かった。
  
私にとって初めての、
学校や家庭外での「大人」との出会いだった。

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どんなふうに働いてきたのか?
どんなふうに生きてきたのか?
  
会社を、2つも3つも掛け持ちして働く人、
自分で事業を立ち上げ、生き生きと働く人。
  
人生のずっと先を歩く大人の話は面白く、話を聞けば聞くほど、未知だった世界が開けていく。
  
プロジェクトの合間を縫っては、深夜まで飲みに連れてもらい、夢中になって話を聞いた。
  
経営者の思考や、歩んできた道のりを身近に感じていく。いろんな大人の人生を追体験する。
  
まるで、人生の予習をさせてもらうような、そんな大学生活を送っていた。
  

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【第2章】 自己分析の開始

「大きくなったら何になりたい?」
「あなたの将来の夢は?」
  
ぼくたちは幼い頃から、
こんな質問を何度も聞かれてきた。
  
小学生だった頃に、「将来のあなたの夢は?」と聞かれたら、まるで、お手本のように「プロ野球選手になりたい!」と答えていた。
  
まったく本音ではない、その場しのぎの返答をしていた。自分の将来の夢なんて分からなかったし、見つけ方も誰も教えてくれなかった。
   
しかし、そのまま、僕や同級生は大学3回生を迎える。そして、卒業後の進路や就職活動に向け、焦るように「自己分析」を開始した。
  
自分を理解し、人生の方針を決める「自己分析」において、僕は2つのテーマを深く考えた。
  

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【第3章:自己分析①】”タイプと傾向”

1つ目のテーマは「タイプと傾向」です。   

人間には「何をするか」を重視する「TODO型」と「どんな状態でいるか」を重視する「BEING型」の2種類に別れる。

これは、学生時代に読んだ、北野唯我さんの著書「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」の一節だ。
  

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それぞれのタイプには、
一体どんな違いがあるのだろう?
  
「何をするかを重視する“TODO型”」
  

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TODO型人間を一言で表すなら
明確な夢や目標を持っている人だ。
  
「こんな世の中をつくりたい」「ワールドカップに出場したい」のように、「〜すること」で人生を語れる人は、「TODO型」に当てはまる。
  
実は、このタイプは少数派で、
全体の1%に満たないという。
  
「どんな状態かを重視する“BEING型"」
  

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一方で、「BEING型人間」は、「尊敬できる仲間と一緒に働いている」「ストレスの少ない環境で働けている」「他者への貢献を実感できる」など、自分の状態に重きをおいて働くタイプだ。
  
残りの99%にあたる、多数派です。
僕も間違いなくこちらに当てはまる。

【第3章:自己分析②】”自分の価値観”

自分のタイプと傾向が分かったところで、
2つ目のテーマは「自分の価値観」です。
  
しかし、それを頭で考えることは難しい。
  
そんな時、吉田行宏さんの著書『成長マインドセット〜心のブレーキの外し方を読んだ。
  
特に感銘を受けたのが、著書の中で提唱される「アイスバーグの法則」という考え方だった。
  

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「アイスバーグの法則」とは、、、
  
誰もが認識できる「結果や成果」は、
水面に現れた氷山の一角に過ぎない。
  
海面に沈んでいて見えない、「価値観や哲学」「習慣や行動」「能力やスキル」という土台こそが、「結果や成果」を生み出しているという考え方だ。
   

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価値観ワークシート↑↑
  

アイスバーグの法則に感銘を受けた僕は、この考え方を用いて、自分の価値観を整理することにした。
  
メンバーと共に、それぞれの人生の方針を決めるため、「価値観ワークシート」をつくることにした。
  
今では、メンバー全員がこのワークシートを作成して、それぞれの価値観を共有している。
  
つくり方は、以下の通りだ。

【価値観ワークシートの作り方】
①大事にしたい「価値観」を考える。
②人生で進むべき「方針」を考える。
③具体的な「行動や習慣」を考える。
④得たい「スキルや知識」を考える。
⑤実現する「成果や結果」を考える。

「自分だったら、どうか?」と置き換えて読んでもらえたら、新しい発見があるかもしれません。

①大事にしたい『価値観』を知る

アイスバーグの法則における、最も根本的な土台は、あなたが持っている価値観だ。
  
MOVEDOORのメンバーは、自分が大事にしたい価値観を5つ書き出すことにした。
  

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ぼくの場合は、次の通りだ。

⑴ 大切にする価値観
1.好奇心
2.協力
3.チャレンジ
4.成長
5.責任感

もちろん、いきなり思いついたり、紙に書き出すのは難しい。もっと気軽に、仲間と一緒にゲーム感覚で考えられる手法やツールはないかと探してみた。
  
そして、株式会社カラバリで販売されている、「カラバリューカード」というゲームの存在を知った。

対面実施用のカード。 対面研修やプロジェクトはもちろん飲み会や友人・ご家族のシーンで楽しめます。 キャリアの軸探しに自分と向き合う際やチームビルディング、 採用時の互いの価値観の共有など様々なシーンでの気づきに活用できます!(株式会社カラバリ・カラバリューカードの想い

色んな価値観が書かれたカードが、山札に積み重っていて、初めに5枚のカードを引きます。
  
手札には5枚だけカードを持てます。山札から1枚カードを引き、6枚の価値観を比較検討します。
  
自分にとって、重要性が薄い価値観のカードを1枚だけ選んで、捨てていきます。
  

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これを何度も繰り返すことで、いろんな価値観を比較しながら、大切でない価値観や、大切な価値観を楽しみながら探せます。(詳しい使い方は上記の動画から!)
  
最後まで、あなたの手札に残った5枚のカードが、あなたが最も大切にしたい価値観です。
  
仲間の新たな一面を知って、お互いの価値観を共有した上で、仕事ができるようになり、チーム全体のパフォーマンスを向上させる結果となりました。

②人生の方針「コンパス」を決める。

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カラーバリューカードで見つけた、5つの価値観をベースに、人生の方針を決めていく。
  
僕は「好奇心・協力・チャレンジ・成長・責任感」の5つ要素から、次の方針にたどり着いた。  

⑵ 方針
信頼できる仲間と、
ワクワクする目標を追いかけ続ける。

「〜な人生したい」「〜に生きる」のように、自分の希望を書いたり、宣言するような文言にすればスムーズに考えることが出来ます。
  
大きな判断に迷ったり、自分を見失いそうな時は、この方針に立ち返るようにしている。

③具体的な『行動』に落とし込む

人生の方針が決まったら、「どんな行動をするのか」「どんな行動を辞めるのか」自分の行動や、習慣に、落とし込んでいく。

⑶ 行動
起業する・会社経営をする・最高の仲間を見つける・仲間を大切にする・目標を持ち続ける・情報収集・社会と顧客とチームに価値を提供し続ける&人と会い続ける&人としっかり向き合う。

僕の場合は、「起業する」「会社経営をする」などの行動が浮かび上がってきた。
  
忙しくて行動できない時には、「どんな行動を辞めるか」を考えてみるのもオススメだ。新しい時間をつくることも、立派な行動だと思う。

④必要な『能力とスキル』を洗い出す

行動が決まれば、価値観と方針を振り返りながら、「身に付けたい経験」「知識」「人間性」「生かしたい性質」を、さらに深掘りする。

⑷ 能力・スキル
チームビルディング・マネジメント・コーチング・熱量・ライティング・経営・愛され力・好奇心・資金調達・プレゼン・思考力・素直さ・撮影

代表としてのスキルと、個のスキル。全体的に経営やマネジメントに関する要素が多かった。

⑤実現したい『成果』は?

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これまで考えてきた4つの土台があり、ようやく実現したい「成果」を見出すことができる。
  
アイスバーグの法則でいう、氷山の一角だ。

⑸ 成果
・自分と仲間と周囲を幸せにする
・幸せに生きる人を増やす
・自分と仲間の自己実現
・価値と楽しさを生み出し続ける

こうした長い思考の末に、僕の人生における、価値観ワークシートがついに完成した。
  

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【第4章:自己分析の振り返り】

このように、人生の方針を決める「自己分析」の過程で、自分を深く理解することが出来た。
  
就職活動が始まった瞬間から、ずっと、
「どんな会社に入りたいか」ではなく
「どんな生き方をしたいか」を考えた。
  
そして、私は「信頼できる仲間と目標を思いっきり追いかける人生を歩みたい」そう思った。そのためなら安定してなくても、大変でもいい。
  
次々と目標をアップデートしながら、目標を追いかけ続けたい。だから、自分達で目標を決めて追いかけていく、学生起業の道を選択した。

【第5章:価値観の重要性】

「どんなことを実現するか」
「自分が起こす結果や変化」
人の目に触れるのは、いつも「成果」だ。
  
これまで出会ってきた大人たちや、何かの成果を出した人たちも同じで、きっと僕の目に映っているのは、彼らのほんの一部でしかない。
   
しかし、その根底には、必ず一人一人が大事にする価値観があり、習慣や行動があり、積み上げてきた、スキルと能力がある。
  
強く大きな土台こそが、大きな成果をつくることを、いつだって忘れないようにしたい。

【最後に:やりたいことの見つけ方】

自分の「やりたいこと」
  
自己分析を終える中で、僕は自分の「やりたいこと」が、「できること」や「良く理解していること」の中から、生まれていることに気付いた。
  
ぼくは今まで一度も、「俳優になりたい」「サッカー選手になりたい」と思ったことは無いし、きっと、これからもそうは思わない。
  
自分が他人より出来ないこと、あまり知らないこと、苦手なことから、自分の「やりたいこと」を見つけだすのは至難の業だ。
  
もし、この文章を読んでいて、「自分のやりたいことが分からない」という人がいれば、闇雲に、自分の過去を掘り起こす必要は無い。
  
そこに、何も答えは無いんです。
  
どれだけ過去を掘り返し、思い返し、ようやく見つけた箱を空けてみても、中身は空っぽで、そこから「やりたいこと」は見つからない。
  
自分の分析や過去に、長い時間を費やすのは止めて、自分が気になったことを学び、行動する。
  
出来ることや、理解できることを増やそう。そのスキルや知識で、誰かに喜ばれる経験を味わう。
  
そんな、緩やかな成功体験を積み重ねたら、きっと、「やりたいこと」と巡り会えるから。
  
お互い、がんばりましょうね!☺️